いとばや先生 blog

いとばや|人類学

必読書の学習ガイド

内山節『共同体論の基礎理論』|大塚と内山2つの『基礎理論』を読み返す

大塚久雄から55年を経て: 内山節というと農文協という連想が働いてしまうが,大塚久雄の『基礎理論』(1955年)から55年を経て,あえて同名の書物を出版したことに思いが及ばなかった。 アマゾンセールでKindle版 内山節『日本人はなぜキツネにだまされ…

01 デヴィッド・グレーバーの生涯|現在

David Rolfe Graeber(1961年-2020年): アメリカの人類学者で、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの人類学教授を務めた。『負債論──貨幣と暴力の5000年』、『官僚制のユートピア──テクノロジー、構造的愚かさ、リベラリズムの鉄則』、『ブルシット・…

ルース・ベネディクトの生涯|現在

ルース・ベネディクト (Benedict, Ruth, 1887-1948)1887年:ニューヨーク市で外科医の父と女性教育の提唱者の母のもとに生まれた。ヴァッサーカレッジで英文学を学び、1909年、卒業後はヨーロッパにわたり、パリ大学でフランス文学を勉強した。1914年、彼女…

ルース・ベネディクトとアメリカ人類学

『菊と刀 -日本文化のパターン-』講談社学術文庫、2005年第1章 研究課題――日本第2章 戦争中の日本人第3章 「各々其ノ所ヲ得」第4章 明治維新第5章 過去と世間に負目を負う者第6章 万分の一の恩返し第7章 「義理ほどつらいものはない」第8章 汚名をすすぐ第9…

スピノザの生涯|國分『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』講談社現代新書

バルーフ・デ・スピノザの生涯|年譜でたどるオランダ案内國分功一郎 『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』講談社現代新書 を読みすすめるための、スピノザの足跡をたどるオランダ紀行バルーフ・デ・スピノザ(Baruch de Spinoza, 1632~1677):誕生日は1…

現代実在論ってなに?|『現代思想入門』第7章から

現代実在論ってなに?|『現代思想入門』第7章新書本をきっかけに現代思想を学ぼうとするひとのためのガイドです。千葉 雅也 『現代思想入門 』「第七章 ポスト・ポスト構造主義」(講談社現代新書 )から・2004年のジャック・デリダの死でフランス思想の黄…